【周りの人を変えるには?】 相手や周りを変えるには、まず自分が変わること! とよく言われますが、これは本当なのでしょうか? 実は、脳科学で興味深いことがわかってきています。 今日は、 米国 ニューヨーク大学のチャートランド博士らの こんな研究をお伝えします。 35人の被験者と2人の協力者(会話の相手)に協力してもらい、 次のような実験を行います。 セッション1では、被験者と協力者1に話をしてもらいます。 この協力者1には、話をする時に笑顔になることを意識的に やってもらうように伝えておきます。 セッション2では、同じ被験者が別の協力者2と同じテーマについて 話をしてもらいます。このとき、協力者2は、協力者1と反対のしぐさ、 つまり笑顔にならないように意識してもらいます。 この2つのセッションの最中に被験者がどのようなしぐさを するかを調べます。 その結果、セッション1で協力者1が笑顔になっていると、 被験者は1分間に1.03回、笑いました。セッション2で 協力者2が笑顔になっていない場合、被験者が笑う頻度は 1分間に0.36回と、セッション1の約三分の一でした。 つまり、自分が笑顔で話をしていると相手も笑顔になるし、 笑顔なしで話をしていると相手も笑顔がなくなるということです。 笑顔だけでなく、他のしぐさや考え方などでも、 同じようなことが起こることがわかってきました。 この研究から、自分の周りには暗い人が多いとか、 気に食わない奴が多いと思うのは、自分自身が そのようなしぐさや行動を取っている可能性があると いえるのです。 自分の考え方や行動を変えると相手や周りが変わるというのは、 この研究からも根拠のあることだと言えそうです。 誰かに明るく楽しくなってもらいたい(相手をそう変えたい) と思うなら、まずは自分から、ということですね!