【脳をいつも活性化できる習慣とは?】 脳というのは、自分のものであるようで、 なかなか思い通りにならないものです。 この自分の脳が常に活性化していたら、 今よりもっといろいろなことができるようになると 思いませんか? 今日は、そんなことのお役に立てる 米国 カリフォルニア大学エモンズ博士らの研究を ご紹介します。 157人の学生さんに協力してもらい、 毎日一日を振り返って、自己評価をする日記を 2週間続けてもらいます。 日記の内容は、全員を3つのグループに分けて、 それぞれのグループで、次のようなことを書いてもらいます。 <グループ1> 一日を振り返ってみて、大きいことでも小さいことでもいいので、 ありがたいと思えたこと、感謝できることを書き出す。 <グループ2> 人間関係・仕事・学校・家庭・お金のこと・健康のことなど、 自分が悩んでいること、嫌だと感じたことを思い出して 書き出す。 <グループ3> 他人と比較して、自分のほうが優れている・自分のほうが良いと 思ったことを書き出す。 グループ1〜3とも、それぞれの日記をつける時、今どのような 気持ちでいるか(前向きか、後ろ向きか)についても記録してもらいます。 さあ、2週間後、どんな結果が出たでしょうか? ・グループ1の人たちは、前向きな気持ちになったのに対して、  グループ2の人たちは、後ろ向きな気持ちになっていました。 ・グループ3の他人と比べて自分の良いところを書き出した人たちは、  後ろ向きにはなりませんでしたが、前向きにもなっていませんでした。 いかがですか? まあそうだろうな、と結果を予測できた人は多いと思いますが、 実際に行われた研究結果として見てみると、 『感謝すること』が自分の気持ちを前向きにすることに 繋がっていることをあらためて感じます。 ちなみに、気持ちが前向きになると脳は活性化します。 ということは、感謝する意識を持つことで、 自分の脳を活性化することができるわけです。 ただし、他人と比較して自分にとって良かったと思うことに 目を向けるのは、脳を活性化しないこともこの研究からわかります。 自分に都合が良いから、という感謝ではなく、 たとえ、どんな状況で、どんなことが起こっても、 今ここに存在していることをありがたく思うような 広い意味での感謝ができるようになると、 脳がフルパワーを発揮できるようになるというわけです。 大きな成功を収めた人たちが、「感謝の気持ちを 持ちましょう」と言っているのは、単にきれいごとではない ということがが脳科学の研究からわかってきたのです。