☆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜   米国シカゴ発 ニュースレター 【第23号】 2009年1月26日                        クレア&イチロー ☆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜      パートナーシップ実践コーチング講座  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜☆ ◆自分を過去の痛みから解放する (その3) ソウルメイトを探そうというときに、自分の心に大きなトラウマを 抱えていると、自信を持てず、なかなか思い切った行動に踏み切れません。 前回、前々回のニュースレターでお話したイチローの体験の続きを させていただきますね。 父が、いつものごとく、昔のことを蒸し返しはじめたとき、イチローは 床に手をついて、「今まで、育ててもらったことに感謝しています」 と言って土下座をしました。 その時、父は、「ちゃんと分かっていればいいんだ!」と言って、 部屋に帰っていきました。 それで、何か変わったかというと・・・ 何も変わりませんでした。 それから、また、1年ほどして、父に感謝の手紙を書きました。 父は、何でも悪くとらえる性質なので、下手に感謝の手紙などを 書けば、「俺の財産を狙っているのか?」と勘繰るでしょう。 (注:そんなに財産なんて、無いのですけどね・・・) なので、何べんも、何べんも読み返して、絶対、どう転んでも 感謝の気持ちしか、伝わらないように、本当に細心の注意で 書き直し、読み返し、書き直し、読み返し、書き直し、読み返し ました。 そして、その手紙を父に送りました。 それで、変わったことはというと、やはり、何も変わりませんでした。 母にも、その手紙のことを話していないようでした。 それから、数カ月後に、イチローが実家に帰った時です。 初めて、父が「手紙をもらったよ」と言いました。 前回のときは、何も言いませんでしたので、ほんの少しの 変化があるように感じられました。 そして、イチローが実家を出て、シカゴに戻る時に、 これも初めてのことですが、 「気をつけて、行ってこいよ!」と言ってくれたのでした。 それまでは、イチローが「シカゴに帰るよ。体に気をつけてね」 と父に言っても、何も答えたことが無かったくらいですから、 大きな変化です。 「赦しの手紙」を書いて、全てが大きく変わったということは、 ないかもしれません。 ここに来るまで、「焼け石に水」のようなことをしているのかと 思うことも度々ありました。 でも、ほんの少し、何かが変わり始めた。そう感じています。 これまでの長い道のりで一つはっきりしたことがあります。 イチローは、以前よりずっと、利他の心を持って、いろいろな ことに取り組めるようになったことです。 「人を赦す」というのは、例え相手に何の変化がないとしても、 巡り巡って、自分に返って来るものなのだと思います。 ソウルメイトを探していて、うまく行かない時、あるいは、 今のパートナーとの仲がうまく行かない時、 自分の心をもう一度、見直してみるといいかもしれません。 イチローのこのお話が、少しでも、皆様のお役に立てれば、 本当に嬉しく思います。 クレアには、「イチローは、ますます魅了的な人になったね」 と言われました。   (イチローには、それが一番嬉しいかも・・・)  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜☆ ◆編集後記 今の米国は、オバマ新大統領一色という感じです。 オバマ大統領の就任演説も、良かったですしね。 多くの米国の人が、変化を望んでいることが感じられます。 何といっても、オバマ新大統領は、すごい人気で、街を歩いて いても、その人気が感じられます。 オバマのTシャツを着た人、オバマ帽子をかぶった人! そして、シカゴのお店では、あるはあるは、オバマ・グッズ! オバマTシャツやオバマ帽子は当たり前!  はては、オバマ・クッキーからオバマ・ビールまで・・・ 最新の数ある雑誌の3分の1くらいは、オバマ新大統領の 顔写真が表紙を飾っています。 ただ、シカゴに帰ってくるときには、空港のセキュリティ・チェックが やったら厳しくなっていたのには、ちょっと驚きました。                         イチロー