☆〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜   米国シカゴ発 ニュースレター 【第5号】 2007年10月14日                        クレア&イチロー  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜☆     (1)パートナーシップ実践コーチング講座  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜☆ ◆警察官と高校生、どっちが正しい? 〜自分データベースの謎〜 今回は、行動とコミュニケーションについてお話ししていきます。 人の行動は、何かがトリガー(引き金)となり、 自分データベースの関連する情報をリンクしながら(結びつけながら) 決断して行動しています。 自分データベースには、知識や今まで自分が経験、観念といったものが 記憶されています。 トリガーとなるのは、誰かの言葉や態度だったり、テレビや新聞のニュース、 音楽、景色や匂いである場合もあります。 自分データベースの中身は完全ではありません。 自分の知らないこと、経験していないことは、世の中に沢山ありますよね。 でも、人は、「私の自分データベースは完璧だ!」 と思い込んで行動してしまうことが多々あります。 こんな例を紹介しましょう。 これは、実際に報道された新聞のニュース記事です。(実名は伏せています) ------------------------------情報(1)------------------------------ 「警官暴行、拳銃形ライター所持の高2男子を殴る」 (新聞記事より抜粋) 〇〇市で××県警の巡査長、△△△△容疑者が、 高2年の男子生徒の顔を数回殴った。生徒は軽傷。 駆けつけた警官が同容疑者を傷害容疑で現行犯逮捕した。 男子生徒が電車内で拳銃の形をしたライターを乗客に向けていたため 同容疑者が下車後注意、口論になったという。 ------------------------------------------------------------------ さて、みなさんは、この記事を読んで、どう感じましたか? (この先を読む前に、自分が、どう感じたか?を考えてみてください) ・高校生は悪いことをしていたのだから、殴られても仕方ない。 ・どんな理由にせよ、殴るのはよくない。 ・今時の高校生は怖いのに、警察官はよく立ち向かっていった。 など、人それぞれ、感じたことがあると思います。 ところで、この事件が報道された後、県警本部に、 「この警察官は立派だ」「よくやってくれた」「寛大な処置をお願いします」 といった、この警察官をかばう内容の電話やメールが2000件以上も 殺到したそうです。 「警察官、あっぱれ!」 と感じた人が多かったわけですね。 ところが、その後、以下のことが明らかになりました。 ------------------------------情報(2)------------------------------ 駅に停車中の電車のドアの近くで、友人と一緒にいた男子高校生が、 全長36cmのピストル型ライターを外に向けて、人を撃つマネをして ふざけていた。でも、それを見た駅員さんが駆け寄って注意したところ、 その高校生は「すみませんでした」と謝って、すぐにライターをカバンに しまった。そして、そのあと、友人と笑いながら話をし、次の駅で電車を 降りた。すると、その一部始終を隣りの車両から見てた帰宅途中の警察官は、 「笑っていたのは反省していないからだ」と思い込み、高校生のあとを追って、 電車を降りて追跡。改札口を出た路上で、いきなり後ろから高校生の髪を つかみ、無言で3発殴った。この時、この警察官は、お酒を飲んで酔っていた。 ------------------------------------------------------------------ いかがですか? 情報(1)を読んだ直後に感じたことと、情報(2)も読んでから感じたことの間に、 変化はありましたか? 最初のニュースを読んだ2000人の人たちの、自分データベースの中には、  男子高校生=タバコを吸う、モラルがない、不良、悪ふざけ・・・ といった、男子高校生というものに対してネガティブな情報が入っていたので しょう。 そして、新聞の記事(情報(1))を読んだことがトリガーとなり、思考の中で、 「今時の不良高校生を注意しようとした正義の警察官」 というイメージができあがり、県警に警察官を擁護する電話をかける、 という行動を引き起こしたのです。 「警察官と高校生、どっちが正しいの?」とタイトルに書きましたが、 どちらが正しいか、というお話をしたかったわけではありません。 お伝えしたいことは、 自分データベースは、完璧ではない、ということ。  『自分が正しい!だから、自分のやり方でやるんだ』 という”思い込み”にハマってしまう”自分”がいたら、 それに気づいていきましょう。 パートナーがこの”思い込み”にハマって行動したことで、もし、 あなたが不快に感じた場合、その不快感を行動に移して”ケンカ” という負のスパイラルに向かう決断をするのではなく、  『自分データベースは完全ではない。   相手のデータベースも完全ではない。   だから、お互いに、相手からもっといろいろな考え方を学ぼう!』 そんな気持ちでパートナーと接してみてはいかがでしょうか。 二人でパートナーシップについて学んでいる場合は、パートナーと自分が、 どんな"思い込み”にハマっているか、お互いに考えてみるとよいでしょう。 また、パートナーを探している方も、いろいろな人とお話をするときに、 このことを心に留めておくと、相手からもっといろいろ学んでみようという 気持ちになるのではないでしょうか? 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜☆ ◆編集後記 「ああ!明日、楽しみだなーー☆」 これは、娘の口癖です。毎日、聞かされています。(笑) 理由を聞いてみると、 「明日は、家庭科の授業があるから!」 「明日、図書館に行くから!」 「明日の給食はカレーライスだから!」 など、普通の日常的な事を、とても楽しみにワクワクしています。 昨夜は、 「明日は、おばあちゃんと手芸の材料を買いにいくのが楽しみーーー☆」 と言ってベッドに入りました。 おばあちゃん情報によると、クレアにクリスマスまでに、マフラーを 編んでくれる計画を立てているようです。(ウルウル・・・嬉し涙・・!) 毎日の普通の出来事にワクワクし、 誰かを喜ばせることを楽しみにしている娘の姿を見て、 日々、心が洗われるような幸福感を味あわせてもらっているクレアです。 --- 米国シカゴ発ニュースレターをお読みいただきまして、 まことにありがとうございます。 大変ありがたいことに、クレア&イチローの個人セッションを 受けられた方々より、 「クレア&イチローの個人セッションはとても役に立つから もっと多くの人たちに知ってもらったほうがよい」 というご意見をいただきました。 これまでは、個人的に依頼があった場合のみ、承っていましたが、 ホームページのほうに、個人セッションのご案内ページを 公開しました。 それから、先日開催した、ソース・ベーシック・ワークショップ の感想を こちらにUPしました。今まで考えていなかったような自分のワクワクが 潜在意識から出てきて、とても驚かれると同時に感激しているのが伝わって きて、とても嬉しかったです。 これらは、ホームページに掲載しておりますので、 興味のある方は、ご覧くださいね。 ◆シカゴ通信 ここのところのシカゴは、もう晩秋の雰囲気です。昼間でも上着がないと 寒いくらいで、街路樹の葉っぱも色づき、散り始めたものもあります。 シカゴのお店では、すでにパンプキン(かぼちゃ)のグッズが並び始めました。 米国の中西部(たぶん他の地域でも)では、秋のシンボルです。かぼちゃを くり抜いて中身を出し、表面に目や口になる穴を開け、提灯にするというのは、 ハローウィンの飾り付けです。日本でもおなじみかもしれません。 パンプキンの提灯は、ハロウィーンだけでなく秋の象徴のような感じです。 パンプキンが出回るころ、ちょっと秋の季節感にふれて感傷的になってみる なんていうのも、この季節の楽しみかもしれません。イチローの家の前の、 スーパーマーケットでは、直径80センチほどの巨大パンプキンが並べられて います。触ってみると、皮もかなり硬く、くり貫くにはかなりの力が必要 そうです。でも、提灯にしたら、見ごたえがありそうですね。